本機では、CO2ガスによる圧力ムラの無い安定した送液圧 (0.45MPa) と洗浄液流量 (40ml/30秒) を確保し、高い洗浄力を発揮します。
また、Mivro専用洗浄液を使用することで安定したpH (弱アルカリ性) にて洗浄でき内視鏡への負担も軽減します。
従来の用手洗浄は、力を必要とする作業のため、作業者の負担となっていたり、人の違いによって洗浄ムラが発生する場合がありました。
本機は、洗浄開始から完了まで自動で行われるため、作業ムラのない安定した洗浄力を発揮するとともに作業負荷を軽減します。
洗浄中は他の業務を行えるため、現場の効率化にもつながります。
起上鉗子管路洗浄に40mlの洗浄液を使う場合、用手洗浄では約90秒~100秒かかるところ、Mivroでは30秒で完了します。
Mivro専用洗剤は、血液や組織片などのたんぱく質よごれを洗浄するのに適した弱アルカリ性。
弱アルカリ性は、洗浄効果を発揮するまでの時間が中性洗浄剤や酵素入り洗浄剤よりも早いため、送液洗浄が可能となり、短時間洗浄を実現しています。
また、弱アルカリ性であることが洗浄液による内視鏡への負担も軽減します。
抑泡タイプの洗浄剤なので、排液等の泡立ちがなく、汚れの目視確認を妨げません。
内視鏡と洗浄装置を接続し、洗浄開始するだけのかんたん操作です。
慌ただしい現場での作業にストレスを与えません。
洗浄開始スイッチは非接触式、もしくはフットスイッチを採用し、装置の汚染を防ぎます。
大容量10ℓの洗浄液タンクは、約12~14本の内視鏡を洗浄することができます。
(1本当りの洗浄液使用量は、起上鉗子管路の洗浄:約60ml~80ml、送気送水鉗子口管路の洗浄:約600ml)
洗浄液の使用期限は、希釈後約2週間ですので洗浄液の追加や破棄作業を頻繁に行う必要がありません。
病院内で使用している医療用炭酸ガスが使用できます。
また、医療用炭酸ガスは不活性ガスであるため、装置内で使用することで細菌繁殖を抑えることができ、本機の衛生面にも貢献しています。
洗浄を開始すると洗浄進捗ランプが点灯・点滅し、洗浄の進捗が直感的にわかります。また、洗浄終了時にはアラーム音でお知らせします。
通常画面では、洗浄液の送水圧・送水積算量・送水時間を確認できます。
また、圧力異常などの警告表示をわかりやすく表示します。
選択ボタンを押すだけの簡単選択。あらかじめ登録された送水時間を簡単によびだすことができます。
最大5件の送水時間を登録できます。設定値は0~999秒の範囲で設定可能。
本体はシンク脇に設置することを想定したコンパクトサイズ。
幅を抑えたサイズ感が狭いスペースにもマッチします。
洗浄液タンク、炭酸ガスボンベはセパレート構成となっているため、環境に応じた設置が可能です。本体と洗浄タンク間のチューブは最長5mとなっており、床置きも余裕をもって設置ができます。